天吹同好会とは
天吹の演奏と製作の保存継承を目的として、昭和56年、薩摩琵琶奏者を中心メンバーとして発足し、今期(令和2年)で39周年となります。毎週木曜日5時半から7時まで、鹿児島市共研幼稚園で練習しています。年3回の薩摩琵琶弾奏大会にて演奏を披露し、年数回の外部からの依頼に応じて演奏したり、天吹製作の指導にあたったりしています。竹伐りのシーズン10月~2月には、天吹製作に取り組んでいます。また天吹研究の集大成として昭和61年(天吹同好会編)『天吹』を刊行し、平成30年には補遺を加え復刻版を刊行しました。平成2年には鹿児島県指定無形文化財天吹の保持団体として認定されました。現在会員は36名です。
事務局
住所:鹿児島市上之園町20-17
共研幼稚園内 柚木盛吾
℡099-254-0986
同好会入会ご希望の方は、事務局までご連絡下さい。
沿革
昭和30年 天吹同好会の源流となる「天吹柴笛振興会」発足。白尾國利氏、大田氏より伝承曲を伝授される。
昭和56年 天吹同好会発足。白尾氏の呼びかけに応じ、天吹の保存伝承のため、薩摩琵琶奏者を中心に結成される。この時以来、共研舎が母体の共研幼稚園にて毎週木曜日5時半から7時までの練習が継続されている。
初代会長 三木原勝義。
昭和56年 白尾國利氏東京国立劇場「笛の音楽」で天吹吹奏。
昭和61年 天吹同好会編・本「天吹」発刊。白尾國利氏の研究・同好会員随筆・月渓恒子氏の天吹の音楽学的研究・西川理山氏の天吹の音響学的研究掲載。
平成2年 鹿児島県指定無形文化財天吹の保持団体として認定される。
平成5年 第2代会長尾辻達志。
平成13年 第3代会長伊藤政夫。
平成16年 第4代会長小濵博道。
平成27年 鹿児島県文化財功労者表彰。第30回国民文化祭「邦楽の祭典」参加。
平成30年 本「天吹」復刻版発刊。補遺として第1版刊行以降発見された「天吹」について記載あり。
令和2年 第5代会長白尾國英(白尾國利氏子息)。
ここ1年の活動 平成31年6月~令和4年8月
6月30日(日) 第38周年記念会
同好会員16名、招待者24名の参加。10時から総会、11時から記念会。記念会では西郷南洲顕彰館館長徳永和喜様の西郷隆盛についての講話があった。其の後上川路氏の薩摩琵琶弾奏、会員の天吹吹奏が実施された。
7月28日(日)古武道大会にて吹奏
同好会員4名が演奏。
8月4日(日)西郷南洲顕彰館主催「夏休み親子体験教室」指導
記念会で講話をして下さった徳永和喜氏が館長を務めている西郷南洲顕彰館主催「夏休み親子体験教室」で天吹の製作指導を行った。多数の親子連れが参加し盛大な催し物となった。最初天吹について簡単に説明し、その後すぐに製作に取り掛かった。同好会員6名が指導。
8月31日(土)「題名の無い音楽会」赤﨑氏出演・尺八演奏家藤原道山氏「シラベ」吹奏
尺八演奏家藤原道山氏の「天吹・シラベ」の吹奏が8月31日土曜日、テレビ朝日の「題名のない音楽会・吹奏楽さきがけの地をめぐる音楽会」で放映された。霧島九面太鼓・薩摩琵琶とともに天吹が紹介されたもの。道山氏は同好会の白尾氏と藤原氏に前もって教えを受けた。7月24日霧島ミヤマコンセールで収録。8月31日放映という経緯であった。収録にあたって赤﨑会員が出演し、天吹について説明した。
9月23日(日) 第45回鹿児島県後援秋季薩摩琵琶弾奏大会にて吹奏
吹奏者 同好会員6名が参加
11月1日(金) 加治木中学校文化祭天吹発表
姶良市加治木中学校の1年生を対象に天吹を指導し、文化祭で発表。藤原師範の後を受けて今年で19年目。40人近くの生徒が一斉にテンノシヤマを吹奏。今年は白尾、藤井の両同好会員が指導した。
11月10日(日) 第2回研鑽会
昨年から始まった研鑽会が今年も実施された。白尾師範が腹式呼吸の重要さを強調し、会員も改めてその重要性を認識したようだった。一人ずつ曲を吹奏し、皆の意見に耳を傾けるという形がとられた。
参加者 14名。二人が東京から参加した。
11月17日(日)第67回市民文化祭薩摩琵琶弾奏大会にて吹奏 於黎明館
吹奏者 4名
11月24日(日)「TSUNAGU和のせかい」参加
「文化薫る地域の魅力づくり実行委員会・鹿児島市教育委員会」主催の催し物「TSUNAGU和のせかい」に参加し、「天吹の吹奏体験」の指導を行った。箏の体験・薩摩琵琶の体験と同室での指導だった。鹿児島市文化振興課の要請で今年2回目。
指導 同好会員7名
12月15日(日)山ケ野竹伐り
霧島市横川町にある山ケ野金山は、一時、佐渡金山をしのぐ日本一の産金量を誇った。1640年発見、1965年閉山。同好会員の佐野氏の故郷である。金山周辺のコサン竹は天吹の材料として竹質が良く、以前からこの地で竹を採取する会員が多い。
山ケ野全景 藩政時代最盛期には2万人の人口があったという。右奥の竹林に分け入って採取した。
1月18日(土) 学舎連合会新年会
吹奏者 3名
10月31日(木)11月28日(木)1月30日(木)2月27日(木)天吹製作
今年度から、新しい試みとして、竹伐りのシーズンである10月から3月の最終木曜日の練習日に天吹製作を行うこととした。会員に製作の技術を身に付けてもらうこと、そして天吹を手に入れたいという一般希望者の受け入れのためである。
6月14日(日) 第67回「東郷平八郎記念日式典」にて演奏
「東郷平八郎記念日式典」にて天吹を奉納。今年で5回目。同好会員吉田氏が「タカネ」を吹奏した。
姶良市加治木町での天吹指導
2001(平成13)年の3月開設
場所 姶良市加治木町日木山精矛神社社務所
時 毎週土曜日 午後3時~4時
※ 午後4時~5時 野太刀自顕流稽古
連絡先 川上久志 080-3964-3490
休止中であった学舎「青雲舎」の活動が引き継がれる形で平成12(2000)年12月、野太刀自顕流青雲舎道場が開設された。翌年、平成13(2001)年3月より加治木在住の天吹同好会師範藤原和朗氏を指導者に迎え、天吹の稽古が始まる。現在は、本会会員の川上久志氏が中心となり毎週土曜日に天吹、野太刀自顕流の稽古を行っている。
「天吹愛好会」の活動 於東京三州倶楽部
平成27年 三州倶楽部詩吟同好会の有志を中心に「天吹愛好会」発足。事務局の牧之内敏朗氏は天吹同好会会員。
平成29年5月 三州倶楽部の正式な同好会として理事会で認定される。
練習日 第一第三週木曜日14時半より
場所 三州倶楽部1階会議室
会員15名
※公益社団法人「三州倶楽部」は大正7年(1918)、東京の薩摩大隅日向出身者により創立され、三州の歴史・文化・伝統を調査研究し、伝承・広報する事業を行うとともに、三州の発展に寄与する活動、また人材育成等の各種支援事業を行っています。